ダイヤ街アーケード竣工に寄せて アーケード竣工おめでとうございます。アーケードのデザインは街並みに強く主張せず、そして存在することが意識されないような空間を創られたと伺っています。各店舗の存在感が際だつ街並みを形成して、美しく明るいシンプルイズベストなアーケード街に生まれ変わりました。
女子美術大学とダイヤ街 女子美術大学は日本の美術大学では東京芸術大学に次ぐ全国で2番目の歴史を持ち、私学では一番に古い大学です。ダイヤ街とは2003年の商店街調査、研究に始まり、1年またいで2005年から今日まで本格的に産学共同のデザイン事業として大学とのコラボレーションを継続させて頂いています 。
STM 2003年に当時の学生とダイヤ街の調査研究を実施した際、STM(スチューデント・タウン・マネッジメント)というシステムのご提案をさせて頂いたところ、理事の皆様が快くご承諾くださり、こうして学生参加の「まちおこし」がスタートいたしました。今日、来訪者の方がお買い物でお持ちになっているエコバッグやアーケードの町並みを明るく整える季節の装飾フラッグは学生達によるデザイン作品です。また、理事の皆様と学生との「まちづくりデザイン会議」では、学生の無遠慮な発言を快くお受けくださり、発展と発信へ向かうより良い形を今日まで形成蓄積してまいりました。
CIとわかりやすいまちづくり ダイヤ街をまとまりのある「まち」として再構築するため、建設委員会では今までのCI(コーポレイテッド・アイデンティティ)の再検討もなされ、通り名称と「ダイヤ街」のロゴやロゴマークについても厳しい議論がなされました。その結果、サブタイトルとしての通りの名称をとりやめ、ダイヤ街の全体像が来訪者にわかりやすくなるよう、新たに「ゾーニング」を導入いたしました。以上の活動の成果は、ウエストゾーン、イーストゾーン、サウスゾーン、ドームという新しい呼称として完成形をみています。白熱した議論の中で生み出された新しいCIが、一日も早く来訪者の方になじんでくださることを望んでいます。
まちづくり憲章 さらに、アーケードの新築にあたり、武蔵野市の中のダイヤ街という「まちづくり」の方向性を発信する理念として、建設委員会の皆様と一緒に「まちづくり憲章」の策定も行ないました。また、2009年度からの運用を目指して、将来を見据えた「まちづくりのルール」についても策定を行ないました。これらは「ダイヤ街」として、あるべき商店街の理想型をもとめ、訪れる人の目線に立って策定されたものです。
「街(まち)」は生き物です。商業空間の持つ熱気と訪れる人々が形成する期待感や満足感、そして幸福感が、過ぎゆく時を飲み込むハレとケを合わせ持つような存在です。
ダイヤ街というまちは、新しい匂いやいろどりを発信しつつ、確実に未来に向かい商業空間のあるべきかたちを示しています。 |